作品案内

Dance New Air 2018 Dance Film/ダンス・フィルム:身体を透して映画が見える

dance2018
上映日程: 9月29日〜10月13日

2年に一度、東京・青山を中心に開催しているDance New Air。2018年は「身体を透してみえてくるもの」をキーワードに、琴線に訴えてくる圧倒的な力を携えた作品をラインアップ。創り手の奥底にある情感が身体を透して生み出された時、私たちの目にうつる光景はどのようなものだろうか?
シアター・イメージフォーラムでは映像を通して身体をみつめる8作品を上映。
映画の誕生のきっかけの一つには身体の動きのメカニズムを解明したいという欲望があった。映画にとってインスピレーションの源である身体。もっとも先鋭的な映像作家たちが身体をとおして何を描いたのか。そこで観客が目撃するものは、もしかすると映画の根源的な何かなのかもしれない。アート映像の伝説的な傑作を含む貴重な上映。

Aプログラム「GOSHOGAOKA」
監督:シャロン・ロックハート/撮影:鈴木達夫/振付:スティーブン・ギャロウェイ 16ミリ/1997年/63分/日本語(アメリカ・日本)
◾️写真と映像作品で美術と映画を領域横断的に活動し、ファインアートの領域で独自の存在感を放つシャロン・ロックハートの1997年の作品。振付された地方都市の女子中学生バスケ部の準備運動が、体育館の緞帳の前で独自の儀式性を帯びて演じられる。同じ題材を撮影した作家による写真作品の「動的」な印象に比して、固定カメラで撮影された映像作品は非常に「静的」。振り付けられた少女らの動きを丹念にカメラが記録する本作品は、社会そのもののポートレートにもなっている。

Bプログラム「ファイブ・イージー・ピーセズ」
監督:イヴォンヌ・レイナー 1966-69年/48分(アメリカ)
◾️1966年から68年にかけて制作された、ポストモダンダンスを代表する振付家/ダンサー、イヴォンヌ・ レイナーによる5つの短編映像作品集。彼女のコンセプチャルな映像作品は、当時の北米の構造映画の代表作としても評価されている。
『ハンド・ムービー』8ミリ(デジタル上映)/1966年/5分
『バレーボール』16ミリ(デジタル上映)/1967年/10分
『ロード・アイランド・レッド』16ミリ(デジタル上映)/1968年/10分
『トリオ・フィルム』16ミリ(デジタル上映)/1968年/13分 出演:スティーブ・パクストン+ベッキー・アーノルド 撮影:フィルム・ニブロック
『ライン』16ミリ(デジタル上映)/1969年/10分 出演:スーザン・マーシャル 撮影:フィルム・ニブロック

Cプログラム「セントラル・リージョン」
監督:マイケル・スノウ  16ミリ/1971年/180分(カナダ)
◾️ミュージシャン、美術家、映像作家のマイケル・スノウは、技術者と共同で、カメラを垂直・平行、自在に動かせるロボット・アームを開発し、本作を撮影した。そのアームの先に装着したカメラが、無人の荒野をあらゆる視点で映し出す。人の手を介さないプログラムによって、人間の目で見ることが出来ないカメラだけが捉えられる驚異の時空間に到達した本作は、スノウの代表作というだけでなく、映像史に残る一本となった。“肉体の無い目”(スノウ)によってより純粋な映画の高みに近づく試み。

Dプログラム「ワンウェイ・ブギウギ/27年後」
監督:ジェームス・ベニング  16ミリ/1978年/2005年/116分(アメリカ)
◾️1分間のショット60個で構成された『ワンウェイ・ブギウギ』(1978)は、作者ベニングの故郷、ミルウォー キーの工業地帯で撮影された。個人的な物語と抽象性が絶妙なバランスで配置されたベニングの作品は、ドキュメンタリーともナラティブとも呼べるような新たな話法を映画というメディアに提示する。本作が撮影された27年後、全く同じ場所・同じ構図で、同じ演者を使って再現が試みられた『27年後』(2005)と併映する。60のショットそれぞれが独立した映画であるかのような豊かな重層性とメカニズムを持つ。

Eプログラム「O氏の肖像」
監督:長野千秋 出演:大野一雄 16ミリ/1969年/65分

Fプログラム「O氏の曼荼羅」
監督:長野千秋 出演:大野一雄 35ミリ/1971年/120分

Gプログラム「O氏の死者の書」
監督:長野千秋 出演:大野一雄 16ミリ/1973年/88分

◾️記録映像作家の長野千秋が舞踏家・大野一雄への賛辞として捧げた映像作品「O氏シリーズ」。60年代の日本の前衛芸術運動から飛び出し、ソ連やポーランドでアンチテアトル的な前衛舞踊に触れ、帰国後大野一雄に出会った長野は、大野一雄を通して新たな映像表現を掴み取ろうと試みた。この映像作品の制作は、また舞踏の創始者の一人である大野にとっても模索の旅でもあった。これらの作品は、大野が舞台活動休止中に制作された貴重な記録でもある。
作品提供:NPO法人ダンスアーカイヴ構想

Hプログラム「Hangman Takuzo」
企画、演出、撮影、構成:余越保子/出演:首くくり栲象、黒沢美香、川村浪子  デジタル/2016年/50分
「首吊り」というアクションを40年以上行ってきた首くくり栲象が、小雨が降る庭先を見つめながら、自身の行為について語る。その後、パートナーである振付家・ダンサーの黒沢美香の目前で「首吊り」を行う様子を収めたドキュメント。中盤で登場するのは「前進歩行」という行為芸術を行う、川村浪子。2018年3月に亡くなった首くくり栲象の追悼上映。※上映終了後トークショーあり 余越保子さん×生西康典さん(演出家、美術家、映像作家)

9/29(土)21:00より/Aプログラム
9/30(日)21:00より/Bプログラム
10/1(月)20:00より/Cプログラム
10/2(火)21:00より/Dプログラム
10/3(水)21:00より/Eプログラム
10/4(木)21:00より/Fプログラム
10/5(金)21:00より/Gプログラム
10/6(土)21:00より/Bプログラム
10/7(日)20:00より/Cプログラム
10/8(月)21:00より/Eプログラム
10/9(火)21:00より/Fプログラム
10/10(水)21:00より/Aプログラム
10/11(木)21:00より/Gプログラム
10/12(金)21:00より/Dプログラム
10/13(土)21:00より/Hプログラム

[チケット料金]
当日一般1,500円/学生・シニア1,200円/会員1,100円
障がい者割引 ¥1,100(付添いお一人様まで有効)/毎月1日 映画サービスデー ¥1,100

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