作品案内

『ニコトコ島』『石と歌とペタ』

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上映日程: 10月14日〜終了未定

ゆるりゆるりと、無為の時間の中で存在論的な問いをし続ける、圧倒的なオリジナリティ。知られざる奇才、大力拓哉&三浦崇志の代表作2本『ニコトコ島』『石と歌とペタ』がいよいよ一般初公開!

2007年のデビュー作『タネ』からコンビを組み、以降2人組映画監督として旺盛に作品を発表し続けてきた大力拓哉と三浦崇志。イメージフォーラムフィルムフェスティバルで大賞を受賞し、ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に招待された『ニコトコ島』(08)は、細緻な構図によるモノクロームのヴィジュアルが圧倒的。行間に存在論的な問いをひそませる軽妙な大阪弁のダイアローグを織り成しながら、三人の男がフェリーに乗って謎の島を旅するというただそれだけの物語に、なぜわたしたちは息を飲まずにはいられないのか。
ローマ国際映画祭で招待上映された『石と歌とペタ』は一転してビビッドなカラーに転じ、三人が「どこかへ向かう」ロードムービー?だ。「石」と「歌」そして全く正体不明の「ペタ」と名乗る者たちがそこに居て、言葉を発し、動くだけで、常に大きな問いが生まれ続ける過程は、ゆるやかなトーンとは相反してエキサイティングだ。
高い評価にもかかわらず国内では映画祭以外ほとんど上映されてこなかった彼らの作品がついに一般上映解禁。世界でも類を見ないオリジナリティを発揮し続けている大力拓哉&三浦崇志の作品は、引き延ばされた無為の時間に遊びながら、「生きる意味とは何か」「死とは何か」という根源的な問いを、いたって軽やかに問い続ける。

『ニコトコ島』 2008年/日本/47分/モノクロ/4:3/DV
監督・脚本:大力拓哉、三浦崇志/出演:松田圭輔、大力拓哉、三浦崇志/音楽:松田圭輔、大力拓哉/木のオブジェ:伊藤亜矢美/協力:西尾孔志

大力・松田・三浦の3人は船に乗る。船に乗って、彼らは「どこか」へ向かう。とある島に到着した3人は、どこへ向かうでもなく、おしゃべりをしながら岩山や森を歩き続ける。しりあがり寿氏等が審査員を務めた「イメージフォーラム・フェスティバル2009」でグランプリに当たる大賞を受賞、第62回ロカルノ国際映画祭にも招待された、彼らの名を世に知らしめた作品。初期作品である『タネ』(2007)や、第4回シネアストオーガニゼーション大阪(CO2)助成作品として製作した『僕達は死んでしまった』(2008)から引き継がれたコントラストの強い硬質なモノクロ映像、計算されたフィックスのロングショット、哲学的な問いをし続けるゆるい大阪弁の対話で構成される、唯一無二の大力拓哉&三浦崇志ワールドの初期集大成である。

『石と歌とペタ』 2012年/日本・フランス/60分/カラー/4:3/DV
監督・脚本:大力拓哉、三浦崇志/出演:松田圭輔、大力拓哉、三浦崇志、中尾広道/音楽:松田圭輔、松永康平、ラシャード・ベッカー、大力拓哉/サウンドエディット:大力拓哉/タイトルデザイン:橋本新/協力:中尾広道、岡本珠希/プロデューサー:岡本珠希(CaRTe bLaNChe)、Dairiki&Miura

石と歌とペタの3人は、出会い、一緒に旅をする。目的地があるから迷う、ということに気付いた3人は、目的を「いろんなところへ行く」に変更する。話したり、遊んだり、歌ったり、夢を見たりしながら、3人の現実と非現実の狭間の旅は、終わることを知らない。デビュー作からコントラストの強いモノクロの画面にこだわっていた大力&三浦が初めてカラー映像に挑戦した作品。アホな会話の中から本質的な問いを引き出す、独自の世界を展開する。鮮やかなカラーが印象的だが、物語を解体していくような「動き」による遊びも随所に見られ「ムービー(動画)」の根源的な歓びに満ち溢れている。ローマ国際映画祭に招待され、「CINEMAXXI」コンペティション部門で上映された。

配給:ノンデライコ

《上映日程》
2017年10月14日(土)よりレイトショー
連日21:10より(偶数日は「ニコトコ島」、奇数日は「石と歌とペタ」を上映)

《当日料金》
一般1,200円/学生・シニア・会員1,000円
※半券割引有。「ニコトコ島」「石と歌とペタ」の半券提示で一般に限り200円割引

《前売券》
2作品セット券2,000円近日発売(10/13までの販売)

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