作品案内

《『三里塚のイカロス』公開記念》ドキュメンタリーの大宇宙 小川プロダクション・三里塚とあの時代1967-1973

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上映日程: 9月9日〜9月17日

ドキュメンタリーの巨人・小川紳介と小川プロダクションが記録した三里塚とあの時代。『三里塚のイカロス』公開を記念し、ニッポン・ドキュメンタリー史の記念碑的作品群を連日上映!

▶9月9日(土)13:00
◎『日本解放戦線・三里塚の夏』
Summer in Narita
監督:小川紳介 撮影:大津幸四郎・田村正毅/録音:久保田幸雄 モノクロ/16ミリ/108分/1968年
1968年4月から7月、条件付き売却賛成の農家の土地立入り調査をする空港公団職員、護衛する機動隊と、阻止しようとする農民・学生を「三里塚映画班」として農民側についた小川プロがとらえた記録。「三里塚」シリーズの第1作。

▶9月10日(日)13:00
◎『日本解放戦線・三里塚』
Winter in Narita
監督:小川紳介/撮影:田村正毅 カラー/16ミリ/141分/1970年
日本映画監督協会新人監督賞
四年にわたる空港建設の闘いは、困難な状況を迎えていた。激しくなる公団による懐柔や切り崩しは、反対派の農民たちの人間関係を崩壊させ、農民自身をあぶりだす。見える敵だけではない、反対運動の真の敵とは何かを真正面からとらえたドキュメンタリー。

▶9月11日(月)13:00
◎『三里塚・第三次強制測量阻止闘争』
The Three-Days War in Narita
監督: 小川紳介/撮影:田村正毅 白黒/16ミリ/50分/1970年
警察と機動隊に警護された空港公団の強制測量を阻止しようとする農民たちの闘いを闘争の現場に徹しきって撮影。ビニール袋の「糞尿弾」を武器に抵抗する農民たち。その抵抗の激しさに公団は1週間の測量の予定を3日間で切り上げざるを得なくなる。
《トークイベントのお知らせ》
9/11(月・祝)13:00『三里塚・第三次強制測量阻止闘争』上映後。ゲスト:北井一夫さん(写真家)、代島治彦さん(『三里塚のイカロス』監督) ゲストのプロフィールはこちら

▶9月12日(火)13:00
◎『三里塚・第二砦の人々』
Narita: Peasants of the Second Fortress
監督:小川紳介/撮影:田村正毅 白黒/16ミリ/143分/1971年
マンハイム国際映画祭ジョセフ・フォン・スタンバーグ賞受賞
シリーズの核となる傑作。機動隊を引き連れ強制代執行を行おうとする国と公団に対し、農民側は砦を築き、投石、竹槍、火炎瓶で応戦。鎖で自らの体を木にくくりつけ、一歩も動かない農婦。スクラムを組む人々。カメラは砦に密着して一ヶ月に及ぶ闘いを記録した。

▶9月13日(水)13:00
◎『三里塚・岩山に鉄塔が出来た』
Narita: The Building of the Iwayama Tower
監督:小川紳介/撮影:田村正毅 白黒/16ミリ/85分/1972 年
前作『第二砦の人々』の第二次強制代執行の後、
1972年2月、反対同盟は滑走路予定地に離着陸を阻止する鉄塔の建設を開始。農民側を支援すべく全国から集まったトビ職や学生たちの手による工事の様子をカメラが記録。3月60.5メートルの鉄塔が完成する。

▶9月14日(木)13:00
◎『三里塚・辺田部落』
Narita: Heta Village
監督:小川紳介/撮影:田村正毅/録音:久保田幸雄/モノクロ/16ミリ/146分/1973年
1971年、闘争の途半ば、22歳の若さで自死した三里塚青年行動隊・三ノ宮文男が生まれ育った辺田部落を描く。それまでの闘争映画とは異なり、徹底した長回し撮影で土地の時間の層を現出させ、国際的に評価された。小川が稲作りに傾斜することになった重要作。

▶9月15日(金)13:00
◎『圧殺の森・高崎経済大学闘争の記録』
The Oppressed Students
演出: 小川紳介/撮影:大津幸四郎/録音:久保田幸雄 白黒/105分/1967年
1964年に岩波映画製作所との契約を解消した小川が67年に発表。当事者たちの中に入り込み、彼らと同じ視点から描く作風を確立した記念碑的作品。裏口入学が問題となり、学内にある学生ホールを学生たちが占拠。当時の学生闘争の原形が記録されている。

▶9月16日(土)13:00
◎『現認報告書 羽田闘争の記録』
A Report from Haneda
演出:小川紳介/撮影:大津幸四郎/録音:久保田幸雄  白黒/16ミリ/58分/1967年
1967年10月8日、羽田。日本がアメリカのベトナム戦争を支援することに反対した全学連は、佐藤栄作首相のベトナム訪問を阻止しようと、ヘルメットをかぶるゲバ棒で機動隊と激しく衝突。その闘いの中で死亡した京大生の山崎博昭の死の真相を追いかける。
《トークイベントのお知らせ》
9/16(土)13:00『現認報告書 羽田闘争の記録』上映後。ゲスト:三上治さん(評論家)、小林哲夫さん(ジャーナリスト)、代島治彦さん(『三里塚のイカロス』監督) ゲストのプロフィールはこちら

▶9月17日(日)13:00
◎『パルチザン前史』
Pre-Partizan
監督:土本典昭・堤雅雄/撮影:大津幸四郎・一之瀬正史/録音:久保田幸雄/編集:土本典昭・松本武顕 モノクロ/16ミリ/120分1969年/120分
「日本のゲバラ」と呼ばれた革命家、京大助手・滝田修の闘いを1968年の京大闘争を中心に迫った記録。撮られる側との信頼関係に基づく至近距離でとらえた小川プロの伝説的作品で、後年、ドキュメンタリー会の巨星となる土本典昭が監督にあたっている。

【小川紳介と小川プロ】
1967年に小川紳介(1935-1992)は、小川プロダクションを設立。三里塚での新東京国際空港(現在の成田空港)建設反対闘争の取材を開始し、68年、『日本解放戦線・三里塚の夏』を発表。以後、三里塚農民と生活を共にしながら、「三里塚」シリーズを制作。70年代後半には、小川はスタッフと共に山形上山市牧野に移住し、山形国際ドキュメンタリー映画祭創設の礎となった。その後、『ニッポン国古屋敷村』『1000年刻みの日時計 牧野村物語』などの傑作を遺し、92年死去。享年56歳。その巨大な作品群は、今日も世界の映画人に多くの影響を与えている。本上映では『三里塚のイカロス』公開を記念し、小川プロが記録した三里塚とあの時代の貴重な作品の数々をすべて16ミリで上映します。

フィルム提供・協力:アテネ・フランセ文化センター、武蔵大学

『三里塚のイカロス』公開記念 小川紳介没後25周年
全9作品・全作品16ミリ上映
2017年9月9日(土)~9月17日(日)
連日13:00より

《当日料金》
一般1,500円/学生・シニア1,200円/会員1,100円
◎お得なリピーター300円割引
*小川プロの半券提示で2作目の小川プロ作品は一般1,500円⇒1,200円
*『三里塚に生きる』の半券提示で『三里塚のイカロス』は一般1,800円⇒1,500円

《トークイベントのお知らせ》
9/11(月・祝)13:00『三里塚・第三次強制測量阻止闘争』上映後。ゲスト:北井一夫さん(写真家)、代島治彦さん(『三里塚のイカロス』監督) ゲストのプロフィールはこちら
9/16(土)13:00『現認報告書 羽田闘争の記録』上映後。ゲスト:三上治さん(評論家)、小林哲夫さん(ジャーナリスト)、代島治彦さん(『三里塚のイカロス』監督) ゲストのプロフィールはこちら

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