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◎濃縮講義:映像アートの最前線 芸術の歴史は渾沌の中から次の一頁が括られてきた。新しい美、新しい愉しみは、ジャンルの横断やぶつかり合いに挑む表現者たちによってもたらされ、またその啓蒙者たちによって促されていく。映像表現もまたしかりだ。いや、映像こそ不可欠な現代的表現メディアかもしれない。美術、音楽、コンピュータ、あるいは身体表現とクロスオーバーし、新しい劇映画にも波及していく。それは大きなうねりでもあり、渾沌とした新しい表現の集積でもある。そうした映像アートの最前線のいまどこを見るべきか。 講座日程■ 8月13日(木)〜15日(土)、20日(木)〜22日(土)、26日(水)〜29日(土) 時間■午後7時〜9時30分 受講費■20,000円(消費税込み) 定員■30名 講師、講座名■ 第1日 長谷川祐子<講義>現代美術からみた「映画」とは すっかり存在が定着した映像インスタレーションという方法論。そして、美術家が作る映画。現代の作家にとってアートと映画の境界線は存在するのだろうか。 ○長谷川祐子(キュレーター)/東京芸術大学美術学部大学院修了。2006年より東京都現代美術館チーフキュレーター、多摩美術大学芸術学科教授。第50回ヴェネチア・ビエンナーレの日本館コミッショナー、マシュー・バーニーのフィルム『DR9』の制作にかかわるなど、その動向が最も注目されるキュレーターの1人。 東京都現代美術館 第2日 手塚眞<上映・講義>8ミリから35ミリまで。映画フィルムの持つ魅力 7億円かける映画もあれば、7万円で作る映画もある。商業映画と平行して8ミリフィルムで実験映画を連作するヴィジュアリスト手塚眞の映像哲学。 ○手塚眞(ヴィジュアリスト)/映画、TVをはじめとするあらゆる映像、小説やイベントなどジャンルを超えた表現活動を行っている。高校在学中から始めた8ミリ映画の制作は現在も継続中。劇映画『白痴』がヴェネチア国際映画祭に招待され、デジタル・アワードを受賞。 手塚眞ブログ 第3日 諏訪敦彦<講義>即興演出という方法論 『2/デュオ』『M/OTHER』『パリ、ジュテーム』即興的な演出技法が国際的にも評価の高い諏訪敦彦の映画術。カンヌ映画祭で上映された新作『ユキとニナ』情報も。 ○諏訪敦彦(映画監督)/東京造形大学造形学部デザイン学科卒業。在学中から長崎俊一、山本政志、石井聰亙などの助監督を務め、TVドキュメンタリーの演出を経て、1996年に長編劇映画『2/デュオ』を監督。1999年『M/OTHER』がカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。東京造形大学学長。 東京造形大学 第4日 畠中実<講義>ヴィデオ・アートからメディア・アートへ モニター等を素材としたものから、編集技術を駆使したヴィデオ・アート、そしてヴィデオ・インスタレーションやメディア・アートへ。映像メディアと共に更新され続ける映像表現の現在。 ○畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]学芸員)/多摩美術大学芸術学科卒業。1996年の開館準備よりICCに携わる。主な企画に、「サウンド・アート」(2000年)、「サウンディング・スペース」(2003年)、「サイレント・ダイアローグ」(2007年)など。ほか、展覧会カタログ、雑誌などへの執筆多数。 ICC ONLINE 第5日 七里圭<上映・講義>風景をキャスティングする 『眠り姫』『ホッテントットエプロン-スケッチ-』『マリッジリング』など個性的な作品にみられる印象的な風景をとらえる七里圭の観察眼に迫る。 上映作品:『夢で逢えたら』『ホッテントットエプロン-スケッチ-』(抜粋)『眠り姫』(抜粋)など。 ○七里圭(映画監督)/早稲田大学卒業。廣木隆一、鎮西尚一、西山洋一らの助監督を経験し、監督及び脚本家となる。2004年、山本直樹原作の『のんきな姉さん』、短編『夢で逢えたら』で、劇場デビュー。『ホッテントットエプロン-スケッチ-』や最新作『眠り姫』が異例のロングランとなる。 『眠り姫』公式サイト 第6日 エキソニモ<講義>アートとハック 軽やかに事物の意味を曲げるハッキング的な表現の秘密。電気を使った表現なら何でもあり。「ドークボットTOKYO」の精神。 ○エキソニモ(アート・ハック・ユニット:千房けん輔、赤岩やえ)/ネット上で展開する実験的な作品やインスタレーション、ソフトウェア、デヴァイス、ライヴ・パフォーマンス、イヴェント・プロデュースなどで国内外の展覧会やフェスティバルで活躍。2006年アルス・エレクトロニカ・ゴールデンニカ受賞。 EXONEMO サイト 第7日 小崎哲哉<講義>911以降の映像表現 「ART iT」誌でも考察された21世紀の映像表現をアップデート。アジア=パシフィックを中心にした映像表現の現在と、2009年のヴェネチア・ビエンナーレ速報 ○小崎哲哉(「ART iT」編集長、「REALTOKYO」編集長)/アジア=パシフィックを中心にしたコンテンポラリー・アートを紹介する情報ウェブサイト「ART iT」やTOKYOカルチャー情報の双方向性ウェブサイト「REALTOKYO」の編集長。国内外の美術展シンポジウムにも多数参加。京都造形大学客員教授。 ART iTサイト 第8日 小瀬村真美<上映・講義>絵画の残像、映像の残光 アニメーションを絵の集積ととらえ、映像インスタレーションを多数発表する小瀬村真美。写真や絵画からの引用、環境に則した展示について。 ○小瀬村真美(現代美術家)/東京芸術大学博士後期課程修了。デジタルカメラで撮影された静物や名画をモチーフに、瞬間を蓄積した映像としてのアニメーションによるインスタレーション作品で注目を集め、国内外の美術展、映画祭招待多数。最新作は『合わせ鏡』。 小瀬村真美 サイト 第9日 ヴィヴィアン佐藤<講義>新宿ベース、渋谷ベース 鋭い批評眼を持つパーティイスト、動くオブジェのヴィヴィアン佐藤に縁の強い二つの都市と映像の関係性。 ○ヴィヴィアン佐藤(アーティスト、イラストレーター、非建築家)/金沢工業大学建築学科大学院卒業後、磯崎新アトリエに勤めるも「非建築」を追求。舞台美術、イラスト制作、服飾やカツラの制作、映画評論やドラァグクイーン活動もジャンルは違えど「非建築」コンセプトの実践である。 ヴィヴィアン佐藤オフィシャルブログ 第10日 石田尚志<上映・講義>抽象、時間、熱狂 一枚でも多くの絵を書き連ねるべく、ドローイング・アニメーションを制作する石田尚志の抽象表現論。矩形、遠近法、時間と作家の身体の関わり。 上映作品:『フーガの技法』『海の映画』『海坂の絵巻』(記録)など ○石田尚志(映像作家、美術家)/有機的な線描による抽象絵画の制作過程をアニメーション化する。国際映画祭等で映像作品を発表する他、インスタレーションやライブペインティングなど多彩な表現活動を展開。2007年五島記念文化賞美術新人賞受賞。多摩美術大学講師。 石田尚志 個人サイト |
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