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特別講座

【開催終了】サマースクール2022 <鑑賞講座>フィルム・ヒストリー:エクスペリメンタル映画入門 

[22.08.09]

[※対面のみの講座です。オンラインでの受講はできません]

デジタル機材の発達を通じていまや身近になった映像表現。その様々な表現の歴史を辿ってみると、産業としての映画とは別のアートとしての映画(実験映画)という大きなムーブメント、そして数々の冒険者・先駆者たちに出会う。映像メディアの特質に根差したこのもう一つの映画史の流れを、映画前史、 20年代前衛映画、戦後アメリカのアンダーグラウンド映画、そして現在の新しい映像アートまで、時代を追い国内外の代表作を見つつ映像作家のユニークな思考と表現にふれる。

 

講座日程■8月15日(月)〜8月20日(土)<6日間>

時間■19:00〜21:30

受講費■15,000円

定員■30名


■上映作品(外国)

A. 海外作品 ※8月15日(月)〜17日(水)
▶ 映画誕生 その驚異  『列車の到着』(リュミエール兄弟, 1895)、『月世界旅行』(ジョルジュ・メリエス, 1902) 他
▶ アヴァンギャルド/シュルレアリズム映画  『幕間』(ルネ・クレール, 1924)、『アンダルシアの犬』(ルイス・ブニュエル+サルバドール・ダリ, 1928)、『午前の幽霊』(ハンス・リヒター, 1928) 他
▶ 絶対映画から抽象映画へ  『対角線交響曲』(ヴィキング・エッゲリング, 1924)、『トレード・タトゥー』(レン・ライ, 1937) 他
▶ 拡張する現実 ロシア・アヴァンギャルド  『カメラを持った男』(抜粋) (ジガ・ヴェルトフ, 1929) 他
▶ アメリカ・アンダーグラウンド映画  『午後の網目』(マヤ・デレン+アレクサンダー・ハミット, 1943)、『A Movie』(ブルース・コナー, 1958)、『スリープ』(抜粋) (アンディ・ウォーホル, 1963)、『ドッグ・スター・マン(第2章)』(スタン・ブラッケージ, 1963)、『ウォールデン』(抜粋) (ジョナス・メカス, 1969) 他
▶ 構造映画  『秋の樹々』(クルト・クレン, 1960)、『波長』(マイケル・スノウ, 1967) 他
▶ ロンドン・フィルムメーカーズ・コーポとイギリスの実験映画  『チューインガムの少女』(ジョン・スミス, 1976) 他
▶ メタ映画 メディアの探求  『ダイアル・ヒストリー』(抜粋) (ヨハン・グリモンプレ, 2002)、『移行する行為』(マーティン・アーノルド, 1993) 他
▶ ナラティブの実験  『毎日強くなる』(ミランダ・ジュライ, 2001) 他
▶ 歴史/時間/政治としての風景  『セントラル・ヴァレー』(抜粋) (ジェームス・ベニング, 1999) 他

 

 

 

 

 

 

B. 日本作品 ※8月18日(木)〜20日(土)
▶ 戦後復興からアングラへ  『キネカリグラフ』(グラフィック集団, 1955)、『へそと原爆』(細江英公, 1960)、『シベール』(ドナルド・リチー, 1968)、『トマトケチャップ皇帝』(寺山修司, 1970)
▶ 映画で映画を考える  『映画 – LE CINEMA』(奥山順市, 1975)、『アートマン』(松本俊夫, 1975)、『ヘリオグラフィー』(山崎博, 1979)、『SPACY』(伊藤高志, 1981)
▶ アニメーション表現の系譜  『殺人狂時代』(久里洋二, 1967)、『Why』(田名網敬一, 1975)、『Black Fish』(相原信洋, 2006)、『公衆便女』(束芋, 2006)、『わからないブタ』(和田淳, 2010)
▶ 油断ならぬナラティブ  『15日間』(鈴木志郎康, 1980)、『桃色ベビーオイル』(和田淳子, 1995)、『映像書簡7』(かわなかのぶひろ+萩原朔美, 1996)、『チェンマイ チェンライ ルアンパバーン』(栗原みえ, 2012)
▶ 現在美術へ/現代美術から  『部屋/形態』(石田尚志, 1999) 他

 

 

 

 

 

 


■講師

山下宏洋(イメージフォーラム・フェスティバル ディレクター)

2001年から現在までイメージフォーラム・フェスティバルにてディレクターを務める。2005年から渋谷のアート系映画館、シアター・イメージフォーラムの番組編成担当。ブリュセル芸術の宮殿や香港映画祭をはじめ、世界各地の映画祭やメディアアート・フェスティバル、美術館などでプログラミング/キュレーションを行い、カンヌ映画祭監督週間、ロッテルダム国際映画祭をはじめ数々の映画祭で審査員を務める。例年平均10前後の国際映画祭に参加し、世界の映像アート作品の最先端の動向に通じている。

 

澤隆志(映像作家、キュレーター)

2000年から2010年までイメージフォーラム・フェスティバルのディレクターを務める。現在はフリーランス。パリ日本文化会館、あいちトリエンナーレ2013、東京都庭園美術館、青森県立美術館、長野県立美術館などと協働キュレーション多数。「めぐりあいJAXA」(2017-)、「都市防災ブートキャンプ」(2017-)、「写真+映画=列車」(2018)、「浮夜浮輪」(2018) 「継ぎの時代」(2022-)など企画、運営。


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