LECTURER

講師紹介

 
大山慶
株式会社カーフ代表取締役、プロデューサー
profile
クローズアップ写真のコラージュという、これまで誰も目にしたことのない技法を発明。独特の質感を持つアニメーションはすぐに世界的な注目を集め、大学の卒業制作として制作された『診察室』(05)はカンヌ国際映画祭監督週間に選出された。翌年、アニメーション100周年を記念し製作されたオムニバス映画『TOKYOLOOP』(06)に参加。『HANDSOAP』(08)はオランダアニメーション映画祭グランプリ、アナーバー映画祭最優秀アニメーション作品賞、オーバーハウゼン国際短編映画祭映画祭賞など、世界各国の映画祭にて9つの賞を受賞した。現在、株式会社カーフでプロデューサーとして活動している。
message
【今のあなたにしか作ることの出来ない作品】 今から15年前、私もこの研究所の生徒の一人でした。実験映画の事など何も知らなかった私は、この研究所の授業で映像表現の可能性に魅せられ、現在まで制作を続ける事となりました。緊張のあまり震えと吐き気が止まらなかった講評の事は今でも忘れられずにいます。様々なバックボーンを持つクラスメートや講師の前で、どう評価されるのかまったくわからない出来たての作品を発表し意見を聞くという行為は、刺激的で面白く、同時にとても怖いものだったのです。そして今度は講師としてこの教室に帰ってくることが出来ました。新しい才能によって、今までに見たことのないような映画が作られていく、その瞬間に立ち会える事が今からとても楽しみです。 授業では普段の生活であまり目にすることが出来ない映像作品を鑑賞し、様々な映像作家による講義を受けることが出来ます。制作に関する技術的な知識を得ることも出来ますし、一生心に残るような、あなたにとって、とても大切な言葉に出会える事があるかもしれません。しかし、あまり受動的にはなって欲しくありません。研究生の皆さんにはこの一年間、教室の中でも外でもとにかく「映像」について考え続けて欲しいと思っています。映画館や上映イベントに足を運ぶ事はもちろん、TVやインターネット、赤外線カメラやサーモグラフィまで、あらゆる「映像」を意識し続けて下さい。そうやって発見したことや、ずっと以前から心にしまってあったものを言葉や作品にして持ち帰る、その場所が教室だと考えて欲しいのです。そのような姿勢で臨めば、研究所での1年間はとても充実したものになり、映像作家として最高のスタートを切る事が出来るでしょう。 我々講師を驚かせるような発想と、クラスメート達を呆れさせるような行動力によって作られた、今のあなたにしか作ることの出来ない映像作品の完成に期待します。

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