イメージフォーラム映像研究所は、アートとしての映像を実践的 に学べ る1年制の作品制作講座です。

コラム

卒業生からのメッセージ

  • 和田淳

    第28期卒業。卒業制作の『鼻の日』が第24回バンクーバー国際映画祭で招待上映。オムニバス・アニメーション映画「TOKYO LOOP」に最年少で参加。

    僕たちは薄暗く、足場の悪い、怖い道を歩いています。時にフッと明るくなったりするけれど、またすぐ暗くなる。そんな道を手探りで恐る恐る進んでいるのです。そうやって進んでいくと、時々何かがぼんやりとした明りを点してくれる。道幅を広げたり、違ういき方を教えたりしてくれる。イメージフォーラムはそんなとこです。



  • 大山慶

    第23期卒業。イメージフォーラム・フェスティバル2005入選作品『診察室』がカンヌ国際映画祭監督週間で上映。現在、アニメーションオムニバス映画『TOKYO LOOP』出品作『ゆきちゃん』を準備中。

    僕がイメージフォーラム付属研究所へ入学したのは、美術大学への受験がうまくいかず浪人が続き、受験用の作品ではない「本当の作品」を作りたいと思っていた時でした。初めて手にした8mmカメラで、ドキドキしながら撮影したときのことは5年以上たった今でもはっきり覚えています。研究所に通う人達は年齢も経歴も様々で、共通点はとにかく何かを表現したいということだけ。講師の方々はとても厳しい。厳しいけれど、それがとてもやさしい。そんな中で学んだ一年間はとても濃密なものでした。
     多くの海外映画祭との強い信頼関係があることもイメージフォーラムの魅力の一つで、海外映画祭へのエントリーというのは、最初わからないことだらけでなかなか手を付けづらいものですが、面白い作品を作ればイメージフォーラムが各国の映画祭のディレクターに作品を見せてくれます。僕もカンヌをはじめ、たくさんの映画祭の窓口になっていただきました。一度映画祭を経験すれば、自信もつき、要領もわかってくるので、自力でいろいろな映画祭にエントリーしてみようという気になれます。イメージフォーラムは入学した瞬間から、現在に至るまで僕の世界を広げ続けてくれています。
    ※写真はカンヌ国際映画祭監督週間上映後の記者会見。左-大山慶、右-ステファン・ジェローム(カンヌ国際映画祭 監督週間オルタナティブ・プログラム・ディレクター)

  • 大木千恵子

    ビデオ作品『つぶつぶのひび』がバンクーバー国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭招待上映

    いつもバイト先でゴミ捨てをする時、上空に飛行機がみえます。飛行機に乗っている人たちは、外国に行ったり帰ってきてたりするんだよなぁと羨ましく思っていました。そこから始まった作品が、映画祭に招待されて海を渡り、いつも見上げていた飛行機に乗って自分自身も海外へ行ってしまったというのですから、現実が作品の延長線上にある事に改めて驚きます。




  • ひらたたかひろ

    27期卒業制作グランプリ作品『The Trains』がバンクーバー国際映画祭で招待上映、現地で撮影した素材による新作『slide002』も同映画祭に招待上映された。

    自分を表現するために、デザインやCGやプログラミング等いろいろ勉強してきました。イメージフォーラムで初めて実験映像に触れ、自分の作品を作るようになり、やっと自分の表現方法を見つけることが出来た気がします。課題作品を作る時は、海外でも上映されることを目標に作ってました。卒業制作は頑張った甲斐あって、海外の映画祭に招待されることとなり、とても良い経験と自信を持つことができました。現在は、自分の作品の幅が広がるよう制作に心がけています。



  • 玉野真一

    第24期卒業。イメージフォーラムフェスティバル2003奨励賞受賞作品『こうそく坊主』が03年バンクーバー国際映画祭招待上映 04年ロッテルダム国際映画祭招待上映。05年の新作『チューしてっちゅ』がバンクーバー国際映画祭招待上映。

    最近、イメージフォーラム映像研究所の卒業生が卒業後も頑張っているのを目にする。みんな僕と同じようにお金も時間もないのにやっているのだろう。そして講師の方も、もの凄い新作を発表している。僕はと言えば、お金も時間も年齢も関係なく真っ裸の魂でぶつかり合う映像研究所でひっそりと産声を上げ、ひっそりと卒業してしまった・・・。受講生の時は「映像を言葉でも表現できるようになれ」という講師の言葉に無能な僕は萎縮したが、卒業後、体を張って叫び続けることで講師の言葉を乗り越えようとしたのが、記念すべき一作目『よっちゃんロシア・残りもの』である。まったくもっていびつではあるが、その意志は作品の中で解き放たれビンビンだった。そしてそのビンビンな感じは、二作目『こうそく坊主』がロッテルダム国際映画祭等に招待上映され海外にも広がった。映像を始めて4年。年に一本ビンビンしてます。
  • 宇田敦子

    第17期卒業『福田さん』がIFF(イメージフォーラム・フェスティバル)1999大賞。現在、映像制作ユニット「動画まわり」にてwebコンテンツ等を制作。
    映像を始めたきっかけは、寺山修司の映画を見たことです。度肝を抜かれる映像とまったりした時間は当時の私には苦痛の体験だったのですが、それを理解したくなったので研究所に入りました。そこでは、撮ることの辛さを徹底的に思い知らされましたが、今でも制作を続けられる基本を教えていただけたように思います。
  • 大野聡司

    第24期卒業 第25期専科卒業。卒業制作『団地酒』が山形国際ドキュメンタリー映画祭2001でアジア千波万波招待作品に選出された。
    映像で、映画で、何かを表現したい。その単純な感情が全ての始まりです。そして自分の表現方法を発見した時の喜びは味わったことのない快感になります。僕はイメージフォーラムでは発見の喜びを教わりました。
  • 金村 修

    第9期卒業 写真家。「BLACK PARACHUTE EARS, 1999」展で史上2番目の若さで第19回土門拳賞を受賞。
    イメージフォーラムで学んだことは、映画を撮ることは完全に無理だという挫折感を知ったことでしょう。挫折を知るということは重要で、自分の限界はどこにあるのかを知らなければ表現はできないと思います。夢や希望を教わるよりも、現実の不毛さや行き詰まりを教わることの方が重要だと思います。
  • 白川幸司

    第20,21期卒業 映像作家。国際映画祭等で上映多数。2001年度愛知芸術文化センターオリジナル映像作品『眠る右手を』を完成。
    「自分を救えるのは自分だけ」。激しい研究生時代だった。講師陣の酷評に耳を貸す柔軟性とちゃんとした制作動機があれば夢は叶う!まず自己に潜む中途半端な作品とやらをやっつけちゃえ! で、救われた作家は次へ進め!
  • 村上賢司

    第15,16期卒業 映画監督。『夏に生れる』がIFF1999で審査員特別賞、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭1999でグランプリ(ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門)。
    自力で課題を作り、同じクラスの人たちの作品と比べて、焦ったり、嫉妬したりして。それが原動力となり、次の課題では皆を驚かしてやるんだ!と気合いを入れていた。今でも同じ気持ちで、やってます!
  • 望月六郎

    第5期卒業 映画監督。ピンク映画の脚本・監督からキャリアをスタート。代表作に『スキンレスナイト』『鬼火』(1997年キネマ旬報日本映画監督賞を受賞)『皆月』『かまち』など。
    映研でもカメラ好きでもなかった私を卒業の翌年からプロへの道にサポートして頂きました。此処は生徒の数だけ顔を持った場所です。そして現在でも私は秘かに自分は映像派でもあるんだと誇りに思ってます。
  • 和田淳子

    第18,19期卒業 映像作家。『桃色ベビーオイル』がIFF1996一般公募部門大賞。1999年度愛知芸術文化センターオリジナル映像作品『ボディドロップアスファルト』がロードショー公開。
    小さな頃から目が悪くて、もっと見えたらいいのに、本当はどんな風に見えるはずなの?新しいコンタクトに変えようかな、という気持ちで、カメラと出逢った場所がイメージフォーラム映像研究所でした。ぼやけた視界からリアルな眼を手に入れた時の驚きを、今でも覚えています。

研究生・卒業生・作品上映履歴

※2005年に卒業制作作品及び卒業生が制作した作品が海外で上映された記録です。イメージフォーラムが窓口として出品した記録を中心としているので個人で配給した記録はほとんど含まれていません。

  • 第34回ロッテルダム国際映画祭

    34th International Film Festival Rotterdam/2005年1月26日〜2月6日/ロッテルダム/オランダ
    「つぶつぶのひび」大木千恵子
  • 第29回香港国際映画祭

    29th Hong Kong International Film Festival/2005年3月22日〜4月6日/香港/中国
    「The Trains」ひらたたかひろ
  • クィアー・ザグレブ

    Queer Zagreb/2005年5月19日/ザグレブ/クロアチア
    「Heaven-6-Box」大木裕之
    「松前君の旋律」大木裕之
  • メルボルン国際映画祭

    Melbourne Film Festival/2005年7月20日〜8月7日/メルボルン/オーストラリア
    「つぶつぶのひび」大木千恵子
    「The Trains」ひらたたかひろ
  • 第24回バンクーバー国際映画祭

    24th Vancouver International Film Festival/2005年9月29日〜10月14日/バンクーバー/カナダ
    「鼻の日」 和田淳
    「チューしてっちゅ」 玉野真一
    「SLIDE 002」 ひらたたかひろ
  • 第2回 実験映画祭inソウル(EX-iS)

    2nd Experimental Film & Video Festival in Seoul/2005年9月7日〜12日/ソウル/韓国
    「部屋/形態」石田尚志
    「The Trains」ひらたたかひろ
    「桃色ベビーオイル」和田淳子
  • イメージフォーラムtwitter
  • イメージフォーラムFacebook
  • IFF
  • イメージフォーラム映像研究所
  • >