

JIL FURMANOVSKY (C) 1994

JIL FURMANOVSKY (C) 1994
[螺旋階段]
リーザがヤーコプを彼女の秘密の部屋に誘うこのシーンはすべてが触感による体験でなければならない。ヤーコプはその眼で秘密の部屋を見ることはできないし、それはまたリーザに対しても同じことだ。聖堂が倒立像であるのと同様、リーザは逆立ちすることでヤーコプの方向感覚を狂わせるのだ。

[ギャラリー(回廊)]
バイエルンで私たちが見かけた聖堂の倒立像である。回廊はリーザの部屋の窓の外に広がる秘密の空間だ。聖堂は1メートルの高さにスケールダウンされた模型でコピーとバルサ材でできている。このシーンでは合成撮影を使わなければならなかった。それで2メートルぐらいの回廊と壁を作らなければならなかった。だから螺旋階段と穴は実物大で後からマット処理がなされている。この穴から差し込む光は人物とは別にアニメーション撮影されている。人物の方はMILL(デジタル処理を行う特殊効果の会社)が撮影して後から合成している。私たちはこのシーンの仕上がりには大変満足している。

JIL FURMANOVSKY (C) 1994
[教室]
ベンヤメンタ学院に足を踏みいれたヤーコプがクラウスに導かれてベンヤメンタ氏の執務室に向かう途中、最初に目にするのが授業中の教室だ。ドアの穴からヤーコプが中を覗くとそこには異常な光景が広がっている。7人の小人が一糸乱さず頭を、腕をグロテスクな振りつけで動かしている。黒板には映画のオープニングに使われた謎なぞのテクストが書きつけられている。この謎なぞは作者不祥の民衆詩でカール・オルフが子供向けに作曲したオラトリオ「Schutwerke」に使われているものだ。

●コメントはブラザーズ・クエイ自身による。
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