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ポーランドアニメーション映画祭2011

64年間もの伝統的な歴史を持つポーランドのアニメーション・スタジオ“セ・マ・フォル”と、エチュード&アニマ国際映画祭を主催して革新的なアニメーションを世界へ発信し続けるロトゥンダ・アソシエーションから、選りすぐった傑作選を上映!
ロマン・ポランスキーやクシシュトフ・クラウゼなど、世界的映画作家を輩出し、国営スタジオ時代から含め1400本を超える作品を製作してきたセ・マ・フォル。今回はそのセ・マ・フォル製作作品から、厳選された傑作を一挙公開(プログラム A 〜 I)。加えてドキュメンタリーとアニメーションの二つのコンペティションを擁し、野心的で先鋭的なプログラミングで世界的な注目を集めるエチュード& アニマ国際映画祭は、1950年代のワレリアン・ボロズウィクらを中心とした“ポーランド派”と呼ばれたアニメーションの運動と、連綿と現代に続くその伝統を概観したプログラムを提供します(プログラム K 〜 M)。
さらに上映だけでなく、セ・マ・フォル主催による2つの体験型ワークショップを開催。スタジオの長い歴史で培かわれたアート・アニメーションの神髄に触れる機会を設けました。
アカデミー賞を受賞したズビグニュー・リプチンスキーの『タンゴ』や、スージー・テンプルトンの『ピーターと狼』を始め、世界的に高い評価を受けつつも、なかなか日本で紹介される機会の少ないポーランドのアニメーション映画。その代表作を国内過去最大規模で概観する映画祭です。是非お見逃しなく!

●A プログラム 計62分
セ・マ・フォルの巨匠たち─パート1
11/30(水) 21:00

クラクス王の時代に ゼノン・ヴァシレフスキ[1947年・14分]
椅子 ダニエル・シュチェフラ[1963年・6分]
ネコと子ネコ タデウシュ・ヴィルコシュ[1964年・10分]
カルテット エドヴァルド・ストゥルリス[1965年・7分]
階段 ステファン・スハベンベック[1968年・7分]
タンゴ ズビグニュー・リプチンスキー[1968年・8分]
足の自由 ピョートル・ドゥマワ[1988年・10分]

●B プログラム 計48分
セ・マ・フォルの巨匠たち─パート2
12/3(土) 10:00

サーカス ヴォジミェシュ・ハウペ[1954年・14分]
おもちゃ カジミェシュ・ウルバンスキ[1962年・7分]
ライオン怒らすべからず タデウシュ・ヴィルコシュ[1960年・10分]
すべて数字 ステファン・スハベンベック[1966年・7分]
袋 タデウシュ・ヴィルコシュ[1967年・9分]

●C プログラム 計43分
セ・マ・フォルの巨匠たち─パート3
12/4(日) 10:00

趣味 ダニエル・シュチェフラ[1968年・7分]
ディム マレク・スクロベツキ[1992年・10分]
黒ずきんちゃん ピョートル・ドゥマワ[1983年・5分]
素敵な花屋さん パヴェウ・パルティカ[2001年・15分]
旅 ダニエル・シュチェフラ[1970年・6分]

●D プログラム 計75分+講演20分
セ・マ・フォルの巨匠たち─パート4
12/4(日) 21:00

アダム・プタク氏(セ・マ・フォル代表)による講演
「新しいセ・マ・フォル」付き
イクトゥス マレク・スクロベツキ[2005年・16分]
ピーターと狼 スージー・テンプルトン[2006年・30分]
マスク ブラザーズ・クエイ[2010年・23分]
ダニー・ボーイ マレク・スクロベツキ[2010年・10分]

●E プログラム 計57分
キッズとセ・マ・フォル─パート1
12/1(木) 10:00

サーカス ヴォジミェシュ・ハウペ[1954年・14分]
おだんご ルツィヤン・デンビンスキ[1959年・10分]
ちび ルツィヤン・デンビンスキ[1965年・8分]
パツィクのカラフル・ワールド“お花ライオン” マリアン・キェウバシュチク[1982年・10分]
素敵な花屋さん パヴェウ・パルティカ[2001年・15分]

●F プログラム 計46分
キッズとセ・マ・フォル─パート2
12/2(金) 10:00

ラドストキ アンナ・ブワシュチク[2009年・11分]
雑種犬 リディア・ホルニツカ[1969年・6分]
魔法のえんぴつ“山の大事件” ズビグニェフ・チェルネレツキ[1965年・11分]
りゅうのバルナバ タデウシュ・ヴィルコシュ[1977年・10分]
帰還 アンナ・ブワシュチック[2008年・8分]

●G プログラム 計79分
セ・マ・フォル実験作品集
12/1(木) 21:00

ビーチ エドヴァルド・ストゥルリス[1964年・8分]
ニュー・ブック ズビグニュー・リプチンスキー[1975年・10分]
ポートレート スタニスワフ・レナルトヴィチ[1977年・7分]
もう止まらない! ズビグニュー・リプチンスキー[1975年・10分]
死せる影 アンジェイ・クリモフスキ[1980年・10分]
線 グジェゴシュ・ロガラ[1981年・7分]
スープ ズビグニュー・リプチンスキー[1974年・8分]
ビル ヒェロニム・ノイマン[1982年・9分]
最初の映画 ユゼフ・ピフコフスキ[1981年・9分]

●H プログラム 計96分
ヴワディスワフ・スタレーヴィチ[1882-1965] 特集
12/2(金) 21:00

ポーランドからのデュオ、“シャザ”による ライブ・ミュージック付き上映とドキュメンタリー
ベルギーの百合 ヴワディスワフ・スタレーヴィチ[1915年・14分]
アリとキリギリス ヴワディスワフ・スタレーヴィチ[1911年・5分]
森のクリスマス ヴワディスワフ・スタレーヴィチ[1911年・7分]
カメラマンの復讐 ヴワディスワフ・スタレーヴィチ[1911年・12分]

*シャザ(Szaza)―パヴェウ・シャムブルスキとパトリック・ザクロツキのデュオ・ミュージシャン、アニメーター。1999年よりワルシャワで即興音楽やインディペンデント・アートのシーンで活躍している。今回はスタレーヴィチの4作品とポランスキーの習作映画『哺乳類』に合わせた ライブ演奏を行ないます。

●I プログラム 計94分
セ・マ・フォル新世代
12/3(土) 21:00

カラカス アンナ・ブワシュチック[2006年・10分]
流れる街 バルビナ・ブルシェフスカ[2008年・17分]
ズザンナ ダリア・コピェツ[2010年・17分 ]
スポンジ・アイデア
カシャ・ナレヴァイカ+パウリナ・シェフチック[2011年・5分]
帰還 アンナ・ブワシュチック[2008年・8分]
アンダー・ライフ ヤロスワフ・コノプカ[2010年・8分]
2歩後ろ パウリナ・マイダ[2010年・8分]
善と美と真実 バルビナ・ブルシェフスカ[2011年・8分]
スリーピン・コード マルタ・パイェク[2011年・13分]

●J プログラム 計95分
“ポーランド派”とその周辺、 及びその子供たち─パート1
12/5(月) 21:00

シネフォルム アンジェイ・パヴウォフスキ[1957年・7分]
警衛交代 ヴウォジミエシュ・ハウペ+ハリナ・ビエリンスカ[1958年・7分]
家 ワレリアン・ボロズウィク+ヤン・レニツァ[1958年・11分]
学校 ワレリアン・ボロズウィク[1958年・6分]
すべて数字 ステファン・スハベンベック[1966年・8分]
馬 ヴィトルト・ギエルシュ[1967年・6分]
袋 タデウシュ・ヴィルコシュ[1967年・8分]
趣味 ダニエル・シュチェフラ[1968年・7分]

●K プログラム 計91分
“ポーランド派”とその周辺、 及びその子供たち─パート2
12/6(火) 21:00

旅 ダニエル・シュチェフラ[1970年・7分]
息子 リシャルト・チェカワ[1970年・10分]
ロール・コール リシャルト・チェカワ[1970年・7分]
テスト1 ユゼフ・ロバコフスキ[1971年・6分]
パーティゾフィア・オラチェフスカ[1976年・8分]
肖像 スタノスラフ・レナルトヴィチ[1977年・8分]
路 ミロスワフ・キヨヴィッチ[1971年・5分]
最初の映画 ユゼフ・ピフコフスキ[1981年・9分]
リフレクション イェジ・クチャ[1979年・6分]
タンゴ ズビグニュー・リプチンスキー[1980年・8分]
佇まい イェジ・カリナ[1981年・7分]
ジェントル・スピリット ピョートル・ドゥマワ[1985年・11分]

●L プログラム 計113分
“ポーランド派”とその周辺、 及びその子供たち─パート3
12/7(水) 21:00

フランツ・カフカ ピョートル・ドゥマワ[1991年・16分]
震える弦−弦楽合奏組曲第4番サ長調から
ラファウ・バルコヴィチ[1995年・5分]
りんごの後に マルタ・パイェック[2004年・6分]
不運にも マリウシュ・ヴィルチンスキ[2004年・13分]
落ちた作品 トマシュ・バギンスキ[2004年・6分]
ズープラキシスコープ ヒロエニム・ネウマン[2005年・12分]

●M プログラム 計101分
“ポーランド派”とその周辺、 及びその子供たち─パート4
12/8(木) 21:00

朝食 イザベラ・プルチンスカ[2006年・2分]
石の年輪 マルタ・スクロツカ[2007年・8分]
ドキュマニモ マウゴジャータ・ボセック[2008年・10分]
シークエンス ロベルト・ソヴァ[2007年・8分]
リフレインズ ヴィオラ・ソヴァ[2007年・13分]
インサイド・アウト アンジェイ・ヨプチック[2008年・6分]
棒 ミハウ・ソハ[2008年・5分]
秘密 ピョトル・シュチェパノヴィッチ[2009年・7分]
誰が考えつくだろうか? エヴァ・ボリセヴィッチ[2009年・11分]
エステルハージ家 イザベラ・プルチンスカ[2009年・25分]
儀式 ズビグニェフ・チャプラ[2010年・6分]

当日料金:一般=1,200円|学生・小中高・シニア・会員=1,000円|3回券=3,000円[12/1の映画サービスデーは適用外です]
*定員制/整理券制 *日本語による逐次通訳あり *全てデジタル上映
主催:セ・マ・フォル 会場:イメージフォーラム3F「寺山修司」

■ワークショップA─カロル・シマノフスキによる即興映像
12/3(土)
13:00→17:00 [定員35名] *ワークショップ参加推奨年齢10歳以上

手描きの絵によるアニメーションのワークショップ。カロル・シマノフスキの音楽をインスピレーションとしながら、音楽のテーマに適した表現方法を見つけるのが目的です。このワークショップはポーランドのウッチ、マドリッド、北京、パリでも開催され、最終的にはひとつの作品としてまとめられます。この壮大なプロジェクトに是非ご参加下さい。
◎ワークショップ講師─マリア・ジェルジャノフスカ[グラフィックデザイナー/アニメーター/ウッチ芸術大学]+パウリナ・ザハレック[芸術史家/sztuk-Pol協会設立者]

■ワークショップB─ピクレーション・ワークショップ
12/4(日)
グループ1…11:00→14:00
グループ2…16:00→19:00[各定員10名ずつ] *ワークショップ参加推奨年齢15歳以上

参加者は、人形アニメーションの人形(パペット)そのものになり、スタニスワフ・レムの小説「ソラリス」をモチーフとしたシナリオに沿って自由に画面を構成していきます。参加者は自分のお気に入りのオブジェ、おもちゃなどをご持参の上、作品に参加することができます。
◎ワークショップ講師─ダリア・ヴィクトリア・コピェツ[舞台監督/脚本家]

<申込方法>
お名前、ご連絡先、ご年齢、A・B(Bはグループ1か2をご指定下さい)どちらのワークショップをご希望かを明記の上こちらまでお送り下さい。
info@imageforum.co.jp(件名:「ポーランド・アニメーション・ワークショップ」) もしくは FAX:03-5466-0054まで
※定員35+20名、参加費無料。当日は筆記用具をお持ち下さい。申込締切は11/24(木)までとさせて頂きます。

シアター・イメージフォーラム
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-10-2
渋谷駅より徒歩8分 宮益坂上がり、次の信号スターバックスコーヒー右手入る
TEL:03-5766-0114