ホップラ!
HOPPLA!
ホップラ! HOPPLA!
  • ホップラ!

    ホップラ!


    DAD07027/本編52min./DVD片面一層式/B&W/1989年/MPEG-2/NTSC リージョン・オール/セル専用/本体3,800円/ステレオ/JANコード:4529905207278/2007年4月25日発売




    ヴォルフガング・コルブ監督による『ホップラ!』では、ハンガリーの作曲家ベーラ・バルトークの「ミクロコスモス」「弦楽四重奏曲第4番」に合わせて、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの2つの振付が、著名な建築家アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデ設計のゲント大学図書館で繰りひろげられる。
     映画の中の音楽は、ダンサーのバックでピアニストたちが実際に演奏した。「ミクロコスモス」はパ・ド・ドゥ(バレエにおける男女二人での舞踊)であり、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの世界に初めて男性ダンサーが参加した。「弦楽四重奏曲第4番」では4人の女性が踊る。大きな窓から光が差し込むヴァン・デ・ヴェルデ設計のオープンスペースで、彼女たちの黒い衣装がダンスの動きを際立たせる。
     音楽家とダンサーの間に感じる密接な関係、つまり、音楽を演奏し同時に踊ることの高揚感は、いわば、このプロジェクトの芸術的な核である。『ホップラ!』では、バルトークの音楽、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの革新的な振付、アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデによる簡素な空間、ヴォルフガング・コルブのダイナミックな編集が見事に融合している。それゆえ、『ホップラ!』は、まだ生まれたばかりだった<ダンス・フィルム>というジャンルにおいて、ひとつの画期的な作品と言える。

  • アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル

    ベルギーの振付家、ローザス芸術監督。ブリュッセルにあるモーリス・ベジャールが創立したムードラとニューヨークのティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツで学ぶ。アメリカから帰国後、最初の作品「ファーズ」を創作。その後、83年にムードラで学んだ4人の女性ダンサーでローザスを結成し、「ローザス・ダンス・ローザス」でデビューを飾る。他のカンパニーへの振付やオペラ作品なども手掛けながら、およそ1年に1本というペースで常に刺激的な作品を創作し続けている。
  • ローザス

    ローザスはブリュッセルの王立モネ劇場のレジデンスカンパニーであり、フランダース文化大使も務めるベルギーを名実共にリードするダンス・カンパニー。パリ・オペラ座やニューヨーク・リンカーンセンターをはじめ世界各国で上演され絶賛を浴びている。ローザスは常に音楽的構造と身体的構造の関係を探求しつつ、意欲的に作品の発表を続けており、ライヒをはじめ、モンテベルディ、モーツァルト、リゲティなど様々な音楽を作品に採り入れている。さらにまた、最近はテキストを多用した演劇的な作品も発表している。ベッシー賞など受賞多数。ピーター・グリーナウェイをはじめ多くの映像作家とコラボレーションを展開し、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル自身も自らが振付をした「アクターランド」をもとに1993年に初の映像作品を撮っている。ケースマイケルとローザスは常に積極的に作品に映像的な要素を取り入れ、その先駆的なアプローチは彼らの評価を高める要因のひとつになっている。日本国内でも、多くのダンス・音楽・演劇ファンの絶大な支持を獲得しており、2007年4月には「デッシュ」で、2年ぶり8回目の来日を果たした。

    国内上演・展覧会歴
    1989年「ミクロコスモス」(音楽:ベーラ・バルトーク)
    1994年「ローザス・ダンス・ローザス」(音楽:スティーヴ・ライヒ)
    「アクターランド」
    2001年「ドラミング」(音楽:スティーヴ・ライヒ)
    2002年「ファーズ」(音楽:スティーヴ・ライヒ)
    2003年「ワンス」(アンヌ・テレサのソロ作品)
    「レイン」(音楽:スティーヴ・ライヒ)
    2005年「ビッチェズ・ブリュー / タコマ・ナロウズ」(音楽:マイルス・デイヴィス)
    2006年「ROSAS XXV 1980-2005 ローザスとアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの25年」(展覧会:東京都写真美術館)
    2007年「デッシュ」