スウィート・ヒアアフター The Sweet Hereafter

雪に覆われた町で人々は、異常に平和に暮らしておりました……。スクールバス事故が暴き出す傷をハメルンの笛吹き伝説を絡めて描いたカンヌグランプリ作。

平和な家庭、暖かい子宮にくるまれて、カナダ人はゆっくりと狂っていく。たとえばデヴィッド・クローネンバーグの映画には車に乗っているシーンと室内で会話しているシーンしかない。そしてアトム・エゴヤンの映画ではいつもごく狭い家族のような人間関係が描かれる。その関係はやがて煮詰まり、必然的破局を迎えずにはいられない。(中略)この物語にも「めでたしめでたし(スウィート・ヒアアフター)」はない。【柳下毅一郎】*エスクァイア日本版98年8月号より

1997年/カナダ/35mm/シネマスコープ/カラー/110min.
アカデミー賞2部門ノミネート(監督賞・脚色賞)、カンヌ映画祭審査員グランプリ・国際批評家協会賞・エキュメニック賞、トロント映画祭最優秀カナダ映画賞、インディペンデント・スピリッツ賞外国映画賞、カナダ・アカデミー賞(ジニー賞)8部門受賞、他
監督・脚本:アトム・エゴヤン/製作:アトム・エゴヤン、カメリア・フリーバーグ/原作:ラッセル・バンクス/撮影:ポール・サロシー/編集:スーザン・シプトン/美術:フィリップ・バーカー/音楽:マイケル・ダナ 
出演:イアン・ホルムズ(弁護士スティーブンス)、サラ・ポーリー(ニコール)、トム・マッカムス(ニコールの父)、ガブリエル・ローズ(運転手ドロレス)、ブルース・グリーンウッド(ビリー)、アルベルタ・ワトソン(リサ)、アルシネ・カーンジャン(ワンダ・オットー)、カーサン・バンクス(弁護士の娘ゾーイ)、ステファニー・モーゲンスターン(ゾーイの友人アリソン)、ラッセル・バンクス(ローブソン医師)