エキゾチカ Exotica

ストリップクラブ、DJ、制服、卵、ベビーシッター……謎めいたパズルは、サイコ・セラピーというべき癒しのラストへ。カンヌで賞に輝き、欧米でロングランを記録し、エゴヤンの評価を決定づけた傑作。

ラストシーンにむけてゆるやかに知的に構成されたサイコ・パズラーが『エキゾチカ』だ。ラストは『ユージュアル・サスペクツ』のように、ずるいがしかし解放感をともなったラストではなく、悲しみと空白を伴う、パズルの最後の一片である。サイコと書いたが、サイコ・サスペンスというよりも、奇妙にゆらぐサイコ・セラピーというべき癒(いや)しのドラマ。しかもある事件をめぐる二人の。【滝本誠】*公開時パンフレットより

1994年/カナダ/35mm/アメリカン・ヴィスタ/カラー/104min.
カンヌ映画祭国際批評家賞、ベルギー批評家賞最優秀外国映画賞、フランス批評家賞最優秀外国映画賞、カナダ・アカデミー賞(ジニー賞)8部門受賞、バリャドリド映画祭銀賞、トロント映画祭最優秀カナダ映画賞
脚本・監督・製作:アトム・エゴヤン/製作:カメリア・フリーバーグ/撮影監督:ポール・サロシー/美術:リンダ・デル・ロサリオ、リチャード・パリス/衣装:リンダ・ミューア/編集:スーザン・シプトン/音楽:マイケル・ダナ
出演:ブルース・グリーンウッド(フランシス)、ミア・カーシュナー(クリスティーナ)、ドン・マッケラー(トーマス/ペットショップの男)、アルシネ・カーンジャン(ゾーイ/クラブオーナー)、エリアス・コーテアス(エリック/DJ)、サラ・ポーリー(トレイシー/ベビーシッターの少女)