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作家研究連続講座vol.6ー村田朋泰「三ノ函映画館」
2009/11/14, 15, 21, 22

精緻で独特な造形の立体アニメーションやポップなキャラクターによる平面アニメーションで注目される村田朋泰の映像個展。プログラム上映形式で、インスタレーションとは一味違う、上映による村田作品を堪能しよう。

アーティストトーク&対談決定!!
11/14, 11/21 アーティスト・トーク:村田朋泰 
(15:00の回上映終了後、チケット半券で参加できます)
11/22  対談:幕内政治(ex-chamber museum主宰)×村田朋泰 
(15:00の回上映終了後、チケット半券で参加できます)

  • 睡蓮の人

    睡蓮の人
  • 白の路

    白の路
  • 檸檬の路

    檸檬の路
  • さかだちくん、ひたすら走る!

    さかだちくん、ひたすら走る!
  • 家族デッキ

    家族デッキ
  • 半透明の耳を持つ少女

    半透明の耳を持つ少女
  • 冬の虹

    冬の虹
  • ザ★世界のすべての7月たち

    ザ★世界のすべての7月たち
  • 故き森(ふるきもり)の絵本/アブレーション

    故き森(ふるきもり)の絵本/アブレーション
  • ニュアンス

    ニュアンス
日付 3:00 5:00
11/14 A -
11/15 A B
11/21 B -
11/22 A B
受付 当日700円 会員500円

    ミニチュア世界と物語


    一卵性双生児の僕は、僕ともう一人の弟(もしくは僕自身の影)という関わりについて、幼少のころからその性格や考え方の違いで普通の人が意識しなくてもいいことまで意識するようになります。簡単に言えば、それは、人間というものは似たものを二つ並べると「比較」し「分け」「差別化」をはかりたくなるということです。そこからおこるさまざまな出来事を僕は僕なりに消化しなくてはなりません。弟は僕に「影」という存在に徹する仕組みのようなものをつくっていった気がするし、もしかしたら僕自身が自ら彼の影的存在として振る舞っていこうとしたのかもしれません。
    学生のときから創作している「ミニチュア世界と物語」との関わりは「ある限定された世界の中で、僕をみつめる」という個人的な思いから始まりましたが、そこには「もう一つの世界」を作り出すことで僕(影)という存在を確かめていくという想いも重なります。今回イメージフォーラムにて上映の機会をいただき、まずプログラムAとプログラムBとをわけなくてはなりませんでしたが、わかりやすく学生時代から今日まで続いている「路シリーズ」と、その後、大学を出てから創作したものというふうに分けて考えました。「僕」と「双子の弟」、「僕」と「僕の中の僕(それは仮面でもあるし、女性性でもあります)」、「虚」と「実」がパラレルに広がっていく途上にあるのだと解釈していただけたらと思います。


    村田朋泰


    略歴
    1974 東京都生まれ
    2000 東京芸術大学美術学部デザイン科卒業
    2002 東京芸術大学大学院デザイン科専攻伝達造形修了
    有限会社TOMOYASU MURATA COMPANY.設立

    個展
    2002 晶アート2(東京)
    現代美術館・名古屋(愛知)
    CAI現代美術研究所(北海道)
    2003 富岡市美術博物館・福沢一郎記念美術館(群馬)
    GALLERY MoMo (東京)、ー04、06、07、08、09開催
    2004 TSUTAYA TOKYO ROPPONGI(東京)
    ギャラリー人(東京)
    熊本パルコ (熊本)
    2005 アートガーデンギャラリー1,2 (岡山)
    KDDI DESIGNING STUDIO(東京)
    LA CITTADELLA(東京)
    NADIFF modern (東京) 
    せんだいメディアテーク スタジオa(宮城)
    2006 目黒区美術館(東京)
    福岡アルティアム(福岡)
    ヴァリエテ本六(東京)ー07年開催
    Gallery Jin(東京)
    2008 平塚市美術館(神奈川)
    受賞歴
    2000 東京芸術大学美術学部デザイン科卒業制作/デザイン賞《睡蓮の人》
    BBCCネットアート&映像フェスタ2000/映像部門 入選 《睡蓮の人》
    2001 第2回ラピュタアニメーションフェスティバル2000/観客・ヒューマン賞《睡蓮の人》
    2002 第5回文化庁メディア芸術祭/アニメーション部門優秀賞《睡蓮の人》 東京芸術大学大学院美術学部デザイン科修了制作/大学買い上げ賞・首席《朱の路》
    森アートミュージアム企画 Young Video Artists Initiative/佳作《朱の路》
    PFFアワード2002/審査員特別賞《睡蓮の人》
    第9回広島国際アニメーションフェティバル/優秀賞《朱の路》
    2003 第2回国際アニメーションフェスティバル アニフェス2003トレボン/入選《朱の路》
    アヌシー2003国際アニメーションフェスティバル 推薦作品上映《朱の路》
    2004 RESFEST 2004 正式出品《とおりゃんせ》 -2005年 Nippon Connection 正式出品《朱の路》《白の路》
    仙台短編映画祭ショートピース!正式出品《TOKYO》


    Aプログラム


    「世界座」CM
    睡蓮の人  ビデオ/16分/2000
    朱の路 ビデオ/14分/2002
    「KIRAKIRA」CM
    白の路 ビデオ/15分/2003
    藍の路  ビデオ/14分/2006
    檸檬の路 ビデオ/14分/2008


    Bプログラム


    百色旅館CM天然色 ビデオ/1分/2008
    さかだちくん、ひたすら走る  ビデオ/4分/2005
    家族デッキ ビデオ/22分/2007-2009
    半透明の耳を持つ少女 ビデオ/2分/2008
    さかだちくん、ひたすら喰う ビデオ/3分/2006
    とおりゃんせ  ビデオ/8分/2004
    冬の虹  ビデオ/5分/2005
    ザ★世界のすべての7月たち ビデオ/2分/2008
    さかだちくん、デパートへ行く ビデオ/4分/2009
    故き森(ふるきもり)の絵本/アブレーション  ビデオ/17分/2009
    ニュアンス(TOKYO LOOP) ビデオ/5分/2006