アニメーション、ドキュメンタリー、エッセイフィルム…、前年度の卒業制作の発展型や新作など、多彩な映像表現にチャレンジするイメージフォーラム映像研究所2025年度専科生による作品上映の第2弾!
※専科→イメージフォーラム映像研究所を1年間履修した受講生を対象とするコースです。
上映プログラム
Focus 綿貫楓 / 5分 / 2026
助監督の仕事でカチンコを打つ時、ただ画面に入ってれば良い訳ではなくフォーカスが合っているところに走らなければいけない時がある。その行為が不自由で面白いなと感じる。
現代のスマートフォンやオートフォーカスのカメラでは、もはや最初からフォーカスが合っているけれど、便利と引き換えに全然面白くないよなとも思う。
不自由なままのカメラで世界を観てみようと作成しました。
Steps ただあるくそれだけ つもりまいこ / 4分 / 2026
人は目的を持たずして
前に進むことは出来ないそうだ
わたしたちにはいつか
人生のフィナーレが訪れる
それも一つの目的なのだろうか
爆竹の内部 ヨンハ・ジェームズ・ファン / 11分 / 2026
夜は、太陽と呼ばれる象の影。炎を探しにさまよい歩く。決められた形に破れてゆく花火と、丸を描こうとしてふと生まれてしまった顔は、何を語りかけようとしているのだろう。言語は光の届いたところだけを体験させ、日常と顔は見知らぬ外国語のようにかすめていくだけだ。私たちは、一日たりとも欠かすことなく夢を見る。ただ、ほとんどは、たどり着いた場所には光がなく、見ることも記憶することもできなかった。
交差する声 綿貫孝哉 / 10分 / 2026
詩誌の友人らの朗読を撮影する。詩文と朗読する声、身体の間に、記録映像表現の虚構性を探る。
in love かないりょうすけ / 9分 / 2025
通学路にある反射面を覗き込んでいたティーン・エイジャーの頃を思い出す。
私にとっての「わたし」(self)の姿を見ている間は、自分がどんな見てくれをしているかを不安に思わないでいられた。
キミシニタマフコトナカレ ひろせようこ / 6分 / 2026
与謝野晶子の 君死に給う事なかれ、は100年以上前に書かれたものです。そして今も私達の心に強く訴えかけてきます。時代、国境、宗教、言語を超えて、愛する人よ、死んでくれるな、戦争するな、と声をあげたいと思います。
ああ ヒエンタイ! ~超たまたま22 ver.2 ~ 松井ゆきの / 48分 / 2026
その頃、かつての自己像がこわれ、私はふたたび更地に立っていた。26歳の終わり。
憂鬱な内側の裂け目から脱出し、世界との関係に自らをさらけだす。
都市の混沌をさまようカメラは、徐々に今この瞬間を刻んでいくリズムへと変わっていく。
あなたが私の声を聞くまで 祐 / 4分 / 2026
躊躇い迷い反芻し、うわっと出るのが声である。声を視覚的に表すメタファーとして、水の在り方を考えた。
蛇の髭(ジャノヒゲ) 野原由香利 / 8分 / 2026
13歳。時間は流れることなく、温かく柔らかに漂っていた。わたしの部屋には魔術があった。空想があり、奇跡があった。部屋はいつだって宇宙と繋がっていた。
遠くから呼ぶ声がする。蛇の髭に会おうと、わたしは歩き出した。夏の朝早く、草のなかでわたしは青い実を産んだ。
傾く日常 Ririko Utsunomiya / 1分 / 2026
時間とともに重力が向きを変える世界。思い通りにいかない毎日の中で、住人たちは工夫を重ね、この世界ならではの暮らしを楽しんでいる。
On Your Street 田中 永峰 良佑 / 30分 / 2026
初めて東京の山谷地域を訪れたのは2014年のことだった。何もわからぬまま、ある人に路上で出逢った。それから時が経って、2020年頃に再び訪れたとき、町は大きく変わってしまっていた。その人もいなかった。私は3年ほど前より同地域で介護の職員も始めており、今あらためて場所の記憶に向き合ってみたいと思った。
みぎのみみひだりのみみ 吉川日奈子 / 5分 / 2026
その声が、この音が、ふたつの耳を引っ掻いた。
はらんにゃ 遠藤大致 / 35分 / 2026
数年前、私は祖父のドキュメンタリー撮影に失敗した。編集できないまま映像を放置しているうちに、祖父は亡くなった。数年ぶりに帰省した私は、再び祖父にカメラを向ける。これはおそらく、祖父への供養としての映像である。
密かな気体 藤田絵梨子 / 13分 / 2026
ある夜、くよくよ考えこみなかなか寝つけなくなった。
頭の中でうるさい虫やもったりと重たい気体が渦巻いている。それと入れ替わるように軽くてやさしい気体がわたしを助けてくれることもある。
が、気体はまた身体の中でどんどん形を変えていく。







