イントロダクション
level /
アートをハイアート・ストリートアートと安易に差別、区別する事なく、同じ地表、地上の視座で捉えるlevel
revel /
既存のアンダーグランドへのカウンター、状況へのアゲンストとしてのrevel
コロナ禍以降、海外への渡航は難しいが映画には国境も距離も関係はない。緊急事態宣言解除以降/ポストパンデミック期の日本と台湾、個人映画の最前線をラインナップ。今回は日本のみで単独開催!改めてもう一度、約束の場所に集まろう。あの暗闇にもう一度集まろう。そこには「何かが面白い」映画たちが待っている。(グラウンド・レベル・シネマ運営委員会)
■批評を募集しています!〈グラウンド・レベル・シネマ〉Vol.2.5で上映する作品の批評文を書いていただける方を募集しています。経験等全く不問です。新たに映画評を書きたい、批評を書いたことがないけど書きたい!映画評に興味がある方も歓迎します。(批評文は〈グラウンド・レベル・シネマ〉webサイトで公開予定です。)是非ともVol.2.5にお越しください!
グラウンド・レベル・シネマHP
上映作品 / Taiwan Side
蘿蔔糕 / Raddish Cake
楊詠亘 (Daz Yang)
off (I don't know when to stop)
徐璐 (Erica Sheu)
烈焰 / The Primitive Fire
許海文 (Hsu Hai-Wen)
顯影 / Developing
許岑竹 (Hsu Tsen-Chu)
風/景 / Scene/ry
張若涵 (Johan Chang)
Shunyata
曾莉珺 (Lichun Tseng) + Robert Kroos
海攤人 / The Beach Man
林仕杰 (Lin Shih Chieh )
米勒日記-第四年 / Four Years of Miller - the 4th Year
李明宇 (Ming-Yu Lee)
月球上胎兒的夢 / The Embryo's Dream, Upon the Moon
吳梓安 (Tzu-An Wu)
上映作品 / Japan Side
襲歩 / gallop
三上 あいこ (Aiko Mikami)
生後睡眠ヶ月 / Sleepin-ager Waking
藤井 アンナ (Anna Fujii)
異常性 / Paranodism
芹沢 花 (Hana Serizawa)
わたしは恋人 / I am girlfriend,aren't I ?
三木 はるか (Haruka Miki)
yu-ray
白水 浩 (Hiroshi Shirouzu)
トマト / tomato
山口健太 (Kenta Yamaguchi)
Bitter end
小林 真楠 (KOBAYASHI Makusu)
Still Life No.2
工藤雅 (Masa Kudo)
STRANGER
竹之下 桃 (Momo Takenoshita) /4分
ゴースト / GHOST
内山 尚久 (Naohisa Uchiyama)
昼寝 / Dreams
大熊 誠一郎 (Seiichiro Okuma)
NIFILM
松田 天樹 (Takaki Matsuda)
Samsara
ニシノ ユキコ (Nishino Yukiko)
作者コメント
蘿蔔糕 / Raddish Cake
レンジフードがカラカラと、フライパンがカチカチと鳴る中、私は父に心の秘密を話した。
off (I don't know when to stop)
夕焼けがキッチンを通り抜け、空が暗くなったら電気を付けて仕事を続ける。暗く息もつけず、フレームとバランスを模索する。仕事の中の生活、生活の中の仕事。
烈焰 / The Primitive Fire
融合する瞬間:黒舞台、夜風景、ワ族の「頭髪舞」。天然温泉の中で泳ぎ、揺れる髪と揺れる波紋は炎に似ている。
顯影 / Developing
リバーサルフィルムが現像液の中でだんだん現像されていく様子を想像する。視覚と時間の秘密。
風/景 / Scene/ry
傾斜した異常な夏の風景について。
Shunyata
Shunyataは空である。この作品は知覚や意識が絶えず変化し、流れている状態を反映している。16ミリフィルムとアナログ波形を積み重ねて構成と脱構築することでイマーシブ、五感を超える体験ができる。絶え間ない変化と混沌を通して、深い瞑想と時間を超越した感覚を呼び起こす。
すっからかんの空に白い雲が浮いてた。
海灘人 / The Beach Man
私がおじさんを行方不明になる前に、撮影したフィルムを発見した。彼はビーチで足跡も残さなかった。
米勒日記-第四年 / Four Years of Miller - the 4th Year
最後の年になった。
この作品を完成すると、君はいなくなってしまう。
もはや言い訳はできない。
月球上胎兒的夢 / The Embryo's Dream, Upon the Moon
遠くない未来に、月の植民地で人類は異なる種の遺伝子を組み合わせて新しい生命を創造する。胎児の夢は種と惑星の記憶である。助産師が観察する胎児の夢。というSF的で幻想的な設定に基づいている。
襲歩 / gallop
思い切って前に進むには、地面から足を離して走ることが時には必要である。
生後睡眠ヶ月 / Sleepin-ager Waking
生まれてから今までずっと眠っていてこれからもしばらくは眠っている人、が目覚めている頃の夢をみる。
異常性 / Paranodism
ある日、異常という言葉に疑問を抱いた。
異常なひと、逆に正常なひとというと誰を思い浮かべるのだろうか。思い浮かべる「べき」なのだろうか。平等で残酷な世界の中で生きるわたしたちについて、答えは求めずに考えるだけ考えてみた、そんな作品です。
わたしは恋人 / I am girlfriend,aren't I ?
好きな人や恋人のことをいくつかの映画にしてきました。ボーイフレンドたちは協力的で、カメラを向けると想定以上の働きをしてくれる。そうして映画が完成すると、映画が問題なのか三木はるかが悪いのかわからないけど、困ったことに遺恨を残すことになる。スクリーンで上映されるたびに傷つく元恋人よ、ごめんね。でも三木はるかはあなたを撮りたかったんだ。カメラは圧力。カメラは凶器。それがわかった2021年、三木はるかは新しい恋人を撮影したくてたまらないのです。
yu-ray
季節は夏。何を作ろうかと考え、たまには季節物もいいだろうと思いました。そんな事しか思いつかないからなのですが。
トマト / tomato
無機質な部屋に皮の剥かれたトマトがひとつ置かれている。「置かれた場所で咲きなさい」なんて本が一昔前に流行ったな。もう一昔前小学生の時やたらと暗唱テストさせられた詩があった。女は宮沢賢治の「雨ニモマケズ」が好きだ。
Bitter end
ひとは食べる。からだの外側で食べ、内側で食べる。細胞の食事はいつもどん詰まりだ。ひとの内側で最期まで続く戦いの風景。
Still Life No.2
静物についてのアニメーション。
STRANGER
夜。天井を見上げるとちいさな穴があいていました。
ゴースト / GHOST
今の世の中、世界中変なことが起きていて、みんながある方向に歩き始めているような気がするう。きっとどこかに、おばけが潜んでいるんじゃないだろうか?
昼寝 / Dreams
レンズを作れないかと考えた。
年々デジタルで撮影できるクオリティーは上がっている、綺麗に撮れるのは良いが、味気がないことも感じる。合計材料費920円で作ったレンズは、全くもって綺麗には撮れないが、強烈な味を写す。このレンズを使うと映像に歪みを生み。夢の感覚のような表現ができる。そのようなレンズで作品ができないかと思い、作ったものである。
NIFILM
Donald Juddなどのミニマル・アートに影響を受けて制作した3DCGによるアニメーション作品。2つの直方体を主体に、無時間的・非三次元的な表現を実験する。また、いかにして映画ではない映画を作れるか考えた。3つのパートに分かれているが、2つ目のパートでは壁の表側と裏側を1/24秒ごとに交互に映すということを試行した。ミニマル・アート(のようなもの)を映写機で投影するのには何かしら解釈の余地があるのではないかと思う。
Samsara
なぜ産まれるのか、なぜ死ぬのか。産まれることはインドの思想では「苦」とされている。仏教のコトバとヨガをモチーフにした、現代社会へのアンチテーゼ。